そんなに深くお考えにならなくても。ね、決して悪いお話ではないと思うんです。我々人間もね、エネルギー問題では、今まで他の動物の皆さんには色々とご迷惑をかけたなという自覚はあるんですよ。他の星に移住するにしても、このまま開拓した森を放置するのももったいない…いやいや、無責任だという方もおられましてね。まぁ、みなさんにこのトウモロコシを託そうかな、と。5年もすれは、ここもかなり豊かな畑になるんじゃないですか?え?その前にまた、取り上げにくるんだろうって?そんな…うたぐり深くなっちゃいけませんよ。いやですねぇ。損はさせませんって。お約束いたします。じゃあ、契約いたしましょうね。こちらに印鑑…と言ってもお持ちじゃないから、手形でいいですよ。はい。これが本当の「約束手形」…。
【作】 金 智顯 キム・ジヒョン 京都精華大学マンガ学部 マンガ学科カートゥーンコース3年生
【評】 ヨシトミヤスオ 京都精華大学芸術学部・ 教授