2008年
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 「当世ご近所遊び場事情」


頼みは小さなエネルギー。遊んでおくれよ、子供たち。

 そうそう。うちもいよいよ3年生やからねぇ。本気で私立中学受験するのか、公立に行くのか考えんとあかんのよ。小さいうちから勉強のくせつけとかなあかん思て塾だけは行かせてたんやけど、本人はサッカーやゲームやて、まぁ誘惑によわぁてね。スムースに進学してくれるかどうか、かなりあやしいわ。今日もここへ来たいみたいやったけど、無理やり家に置いて来たんよ。え?また回してくれる子供が減る?そやねぇ。うちはもうリタイヤさせてもらうわ、悪いけど。どこの家も近々そうなってくるんとちゃう。この遊具もだいぶ時代遅れやね。2020年製?そら古いわなぁ。町内に4人しか小学生がいいひん時代なんて予測してへんかったんとちゃう?少子化どころか「無子化」の時代になったら誰が回すんやろな。ペットの犬やろか?

【作】
黒木 養

京都精華大学マンガ学部
マンガ学科カートゥーンコース3年生

僕は割と自然が多い場所で育ったんですが、都会では子供が走り回る場所が少ない上に「遊びを教える塾」なんかもあるって聞いて、何か変だぞと。大人も子供も忙しいのかなぁ。

【評】
ヨシトミヤスオ

京都精華大学芸術学部・
教授

子供たちの遊びをエネルギーにするわけか。ちょっと分かるのに時間がかかったかな。右側のお母さんが持っているのは大きな乾電池だね。僕は爆弾かと思ってびっくりしたよ!
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