ふむふむ、なかなか順調に動いとるようじゃね。遺伝子操作は今や生物の形を自由に組み替えることができるところまできている。エネルギーや食糧が世界中で不足している現在、我々は、家畜や野菜を大きくすることを考えた。なぁに、そのこと自体はそれほど難しいことではない。問題はその大きな野菜や家畜をどこで育てるかだ。日本は狭いからな。そこでわしはさらに考えた…。なぁに、逆の発想じゃよ。我々が小さくなればいいんじゃ。こうして文明はそのままに、小さくなった我々はバイオエネルギーを使い、今までの5万分の1程度の食糧で生きていけるというわけだ。すばらしい!あとはこの研究成果を早く世界中に広めないとな。とりあえずアメリカ大統領に、虫メガネを持って来日してもらうかな。
【作】 白部薫里 京都精華大学マンガ学部 マンガ学科カートゥーンコース4年生
【評】 ヨシトミヤスオ 京都精華大学芸術学部・ 教授