「俺さ、明日の晩からここに来られへんかもしれへん。っつーか、来ぃひん」「なんでや。新しい彼女んちにでも呼ばれてんのんか?それか、ここよりいい儲け話があるんやったら、教えていけや」「そんなんとちゃうて」「じゃ、なんや」「俺ら、半年程前からこのコンビニに集まってて、ほんで何かここの店長にうまいこと言われて、頭にこんなんつけたまま喋っとるやろ」「俺らの中の、ありあまってるエネルギーを店で使うってことでやろ。そんでそれに見合う代金くれとるんやさかい、何も文句あらへんやろ」「それが何か気持ち悪いんや。そんなん、売るもんとちゃういうか…」「えらい真面目なこと考えとるやん」「そおや。この機械のせいで頭が冷えたんかもしれん。とにかくやめる!前向いて行くんや!じゃあな!」
【作】 中下麻衣 京都精華大学芸術学部 マンガ学科カートゥーン・マンガコース2年生
【評】 ヨシトミヤスオ 京都精華大学芸術学部・ 教授