2006年
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 「地球浴はお好き?」


餅つきなんてしてられない。惑星ビジネス、加熱中。

  今の地球に関しての感想ですか?そうですね。「おおいに利用価値のある不動産」ってとこですかね。この星を早々に手放した地球人は、極めて短絡的な考えの宇宙人種だと、ぼくは思ってます。まぁ、初めて地球人がこの月に足を降ろしに来た日から、いずれ彼らは自滅するだろうと予感はしてましたよ。惑星である地球から見れば、衛星である月は自分達の付属品だと勘違いしてたんじゃないですか。将来、暑くなりすぎた地球を安価で我々に引き取ってもらうことになるなんて、思いもしなかったでしょう。まぁとにかく、太陽に力がなくなっている今、地球を欲しがっている星はいくらでもありますよ。どこかはまだ企業秘密ですがね…。取材はもういいですかね。何せバカンス中なもんですから。

【作】
洪 イェスル(ホン・イェスル)

京都精華大学芸術学部
マンガ学科カートゥーン・マンガコース2年生

月にウサギだけだとメルヘンになってしまうので、そこを崩すのに苦労しました。私はクリスチャンなので、今回の掲載について「月」ではなく「神」に栄光を捧げたいと思います。

【評】
ヨシトミヤスオ

京都精華大学芸術学部・
教授

地球が温暖化で熱くなってしまった後の月の世界か。故郷の韓国でも「月にはうさぎがいる」という迷信があるんだってね。しっかりと絵を描こうとしているところに好感がもてるよ。
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