「なぁ象さん。いくら最近の雨がますます汚れて、黒い上に降り方も乱れてるいうても、それをバーコードとやらにみたてて人間に救急信号を送ろうっちゅうのは無茶とちゃうか。アタシらカエル族は長いこと人間の近くに住んでたさかい知ってるけど、そら人間ちゅうのは自分勝手な動物やさかいな」「そやからですよ。バーコードいうのは今や人間の生活にすっかり浸透してる記号みたいなもんです。わしらはせいぜいこれくらいしか文字を書かれませんけど、これ見た人間の中には、なんぞ買える物やろか思て近付いてくるのもありますやろ。その時にみんなでこれの意味、訴えようやないですか。今やったら間に合うさかい、一緒に地球のこと救ってくれて!!」
【作】 高 秀美(ゴ ズミ) 京都精華大学芸術学部 マンガ学科カートゥーン・マンガコース3年生
【評】 ヨシトミヤスオ 京都精華大学芸術学部・ 教授