そうそう。今日はお歳暮の注文とね、ひ孫のクリスマスプレゼントの下見に、デパートに行こうと思てますねん。目も耳も悪うなると、パソコンやらテレビやら使こぉての買い物は疲れて…。お店に行くのがえぇですわ。そやけど、今は冬のお出掛けも楽になったもんやねぇ。街中丸ごと温度管理されてるさかい、まぁたいがいの薄着でも寒いことあらへんし、私らのような年寄りは、このムーブ…何とかっていう動く道で運んでくれはるし。しかも料金は要らへん。なんでやいうたら、ほとんどのエネルギーが動物になってるしなんやてな。バスや電車も、牛や馬が引いてるし、この道路の中はネズミが働いてるらしいやないか。ほんま、ありがたいねぇ。さて、河原町についた。降りよか。え~と‥何しに来たんやったかな…。
【作】 藤井沙矢子 京都精華大学芸術学部 マンガ学科カートゥーン・マンガコース3年生
【評】 ヨシトミヤスオ 京都精華大学芸術学部・ 教授