「今回は比較的やるねぇ、おふくろ。もう4日目じゃないの?」「そうだな。今までのは2日やったらお蔵入り って感じだったから、記録更新かな」「なんで?オヤジ、何か言ったの?『これ以上太ったら離婚だ!』とか …」「そんなコワイこと言えるか!あのダンベルに秘密があるんだよ。動かせば動かすほど電気が溜まるらしい」 「へ~、便利じゃん」「だろ?で、家計節約にもなるってんで、一石二鳥とばかり張り切ってやってるんだけど さ、これがねぇ」「なんか問題あんの?」「あの母さんの動きじゃさ、つないでる扇風機とテレビの電気量でパー。 とても他の家電までは回らないね。まあ、本人が楽しそうだし、いいけどな」「オヤジ、寛大~!」「でも、頼む から家の床だけは壊してくれるなよなぁ」
【作】 大江田依未子 京都精華大学芸術学部 マンガ学科カートゥーン・マンガコース3年生
【評】 ヨシトミヤスオ 京都精華大学芸術学部・ 教授