2002年
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 「モアイの悲哀」


たとえ火の中水の中!地球の明日を石の眼(マナコ)で観察中。

 「やれやれ、いったいここはどこなのじゃ?地球人最後の日と言われたあの空前の大洪水から何日たったのやら。まったくそのあおりを喰って、我々までこんな遠くの海域まで連れてこられて、しかも海底に沈んだままで、不便この上ないわい。のう兄じゃ達」「まあ、そうぼやくな弟よ。こうして兄弟4人が同じところに流れ着いただけでも、ありがたいと思わねば。それに人間も悪いところばかりではない。一部ではあるが我々の故郷であるイースター島を復旧整備してくれたしのう。それに間に合わなかったとはいえ、地球環境問題にも取り組んどった」「でもやっぱり人間はろくなことせんよ。こら!そこの漂流者。好奇心でつっつくな。バカもん!フゴフゴフゴ」

【作】
小川 剛

京都精華大学芸術学部
マンガ学科カートゥーン・マンガコース3年生

学年が上がる毎に、ちゃんとしたものを描かなくちゃというプレッシャーが大きくなってます。だから今回の雑誌掲載はいい励みになりました。今度はMAC修得が目標です。

【評】
ヨシトミヤスオ

京都精華大学芸術学部・
教授

海底の哀れなモアイ像達。水の底に沈んでいるという描写はもっと研究の余地があるよ。でも今回は、とにかく絵の迫力を評価したいね。右下の金魚は蛇足だったかなあ。
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