1999年
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 「ラスト・カクテル」



使える?使えない?宇宙時代に吹くリストラの風。

だからオレは火星や月のヤツに言ってやったんだよ。ちやほやされてるのも今のうちだけだってね。宇宙ステーションだ、月牧場だと地球人は計画してる。そしてその時こそ、オレはお払い箱ってわけだ。緑の地球だの青い星だの言われて、出せるものみ~んな、人類の発展に注いだ。ああ、何でもいいや。もう一杯飲んだら帰るよ。たとえ無用と言われても、オレは地球として最後まで働きたいからね。

【作】
田島可奈
京都精華大学芸術学部
マンガ専攻3年

地球さんに、せめて最後くらいきれいなお酒を飲ませてあげたいっていうところから浮かんだアイデアなんです。資源を飲み尽くしてしまった人間たちは、明日は二日酔いの罰です。

【評】
ヨシトミヤスオ

京都精華大学芸術学部・
教授

空気も水も、オゾンもみんな売り切れ。なあるほど。よく丁寧に描けたね。これから地球くんはどうなっていくんだろう。正統派の風刺マンガとしてかなり高い評価をあげたいね。
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