「この星のフロンガス指数はここ数十年ウナギ登りじゃったから、もしかしたらとは思っておったが、何とこの『オゾン層袋』までをもぶち破るスゴサになっていたとはのう。変わり果てた姿になって。我ながら美しくできた作品だっただけに哀れもひとしおじゃな。さて、どうするか…。リサイクルできないこともないんだが、ワシも歳だし、過度なエネルギーは使いたくないしのう。見たところけっこう内部まで汚れてそうだしな…。よし! オーイ、天使よ。ちょっと来なさい。あのな、この星おまえに預けるから、好きなように解体して使いなさい。」「え~。いりませんよ。今や大型ごみの回収も有料なんですから。自分で捨ててくださ~い!!」
【作】 森 崇光 京都精華大学芸術学部 マンガ専攻4年
【評】 ヨシトミヤスオ 京都精華大学芸術学部・ 教授