2004年
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 「順調に蓄電中」

地球のために、自身のために。走れ!脂肪のある限り!

 すばらしい!今回の研究協力者の諸君は過去最高のエネルギーを放出しておる。見たまえ、この肉躍る景色を。機械が壊れんばかりに走りこんでおるではないか。この勢いなら彼らは2週間もせずに平均体重になろうし、伸び悩んでおったヒューマン電池のエネルギー値もかなりあがるのではないかな。この研究が軌道にのって採算があえば市場に出せる。クリーンエネルギーの新顔として消費者に喜んで迎え入れられるに違いない。何といってもエネルギーを出す人間と使う人間、双方にメリットがあるんじゃからな。あんまり広がりすぎて、地上から肥満人がいなくなると困るんだが…。まあ、大丈夫じゃろ。さて、今日の昼食は分厚いトンカツでも食うかな。


【作】
辻田 幹子

京都精華大学芸術学部
マンガ学科カートゥーン・マンガコース3年生

人が使うエネルギーなんだから、人が作ればいいかなって思ったんです。人力ってクリーンでしょ。今のところ自分はウェイトダウンの必要はないんです、ありがたいことに。

【評】
ヨシトミヤスオ

京都精華大学芸術学部・
教授

実にうまい画面作りだな。これは本当に「有り余ってるエネルギー」だね。大いに利用したいところだ。これだけ絵に迫力があると、見ている側にも力が湧いてくるようだよ。
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