うんしょっと!なんで毎年、5年生の進級課題はこのゴミ山の衣替えなんかなあ。学校の裏山が実はゴミだらけやいうことは町中誰でも知ってるんやから、別に今さら冬バージョから春の新緑バージョンにせんでもええ思うけどなあ。見た目だけでも新入生にええイメージを与えたいんやろうけど、ほんまにこっちはええ迷惑やで。春の遠足やいうてここに登らされる新入生も気の毒やっちゅうねんな。それに毎週毎週ここのゴミ増えてんのに、去年のカバーが間に合うわけないやん。あー、疲れた。何かほんまに腹たってきた。よう考えたらゴミ捨ててんの全部大人やんか。何でもかんでも俺ら子供の世代に押し付けて。汚いもんばっかり残してもろてもうれしないよ。やーめた!帰ろ!!
【作】 中島梨絵 京都精華大学芸術学部 マンガ学科カートゥーン・マンガコース4年生
【評】 ヨシトミヤスオ 京都精華大学芸術学部・ 教授