お姉さん、どっから来たの?ずっと歩いてきたの?ここ?僕たちの公園だよ。僕たち、ず~とここで遊んでるんだ。お父さんとお母さん?いないよ。ここには僕たちしかいないんだ。前はもっといっぱいいたんだけどね。今は僕たち3人だけ。寂しくないよ。静かだし、砂漠の砂はキレイだしね。大人って…汚いんでしょ。バイキンみたいにそこらへんを汚してまわるんだよね。それで地球ってこうなったんだよね。お姉さんも大人なの?まだ子供だったら入ってもいいよ。ウソはついちゃだめだよ。消えちゃうよ。心がキレイじゃないと砂が食べちゃうんだ。その後、花が咲くよ。ほら、そこにも咲いてるでしょ。こないだ女の子をいじめた子の花なんだ。…もう行くの?どうして?-緒に遊ぼうよ…。
【作】 阪西 歩 京都精華大学芸術学部 マンガ学科カートゥーン・マンガコース3年生
【評】 ヨシトミヤスオ 京都精華大学芸術学部・ 教授