「神様~、もういいじゃないスか。あきらめましょうよ。この地球って星は自己治癒力が低下しすぎてますよ。だいたい戦争とか地震とかっていうショック療法にすら反応しないような鈍い神経の星ですよ。そんなだから自分の発熱に拍車かけるような進化しかしないんですよ。」「まあそういうな。人間をこの星に創った私にも多少責任はあるからな。もう少し手を尽くすよ。」「だからって天使の私までずっと休みナシじゃあ…。まったく、この前火星にしこんどいた生命体が人間みたいな生物にならないことを真剣に祈りますよ。」「誰に?」「あなた以外の神様に! 」
【作】 小川信子 京都精華大学芸術学部 マンガ専攻4年
【評】 ヨシトミヤスオ 京都精華大学芸術学部・ 教授