「ねえオカーサン。どうして僕達だけ温泉に入んないの。みんなみたいに汗流そうよ。」「でもねえ。あんたは知らないだろうけど、この温泉地は昔、氷山だったのよ。」「うん、だから?」「これは地球が汚れた証拠なのよ。温暖化でこんなに暑い南極になっちゃって。」「だから余計に今のうちに楽しまなきゃ損じゃないか。そのうち干上がってなくなっちゃうよ。」「そうやって反省もしないで目先の欲求ばかり追ってるんじゃ人間達と同じよ。」「だって僕達が考えたってしょーがないもん。じゃあね。」「あっ!これ!」ザブーン。
【作】 昇 延重 京都精華大学芸術学部 マンガ専攻3年
【評】 ヨシトミヤスオ 京都精華大学芸術学部・ 教授