1995年
6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

 「月」



お猿とバナナと、罪つくりな黄色い月の話

聞いてください、僕の話を。ある日突然、ここのジャングルの木はすべてなぎ倒されてトラックで運ばれていきました。わずかに残ったバナナの木も人間達のもので、もちろん僕らの分は1本もありません。そこへやってきたのがこの熱波です。連日の熱さに土地はあっという間に砂漠になり、人間達はサッサとこの畑を捨ててどこかに消えました。ああ、またバナナが東の空で。でも僕の手はむなしく宙をかくばかり…。

【作】
齋藤真実

京都精華大学美術学部
マンガ専攻4年

実はペンを使うのが苦手なんで、今回も筆だけで描きました。デフォルメが「崩しすぎ」と言われる時もあるけど、自分ではもっともっと崩したいと思ってます。

【評】
ヨシトミヤスオ

京都精華大学芸術学部・
教授

4年生になって、やっとやる気が出てきたナ。しかし、うまいゾ。テクニックも抜群だ。「こういうのもマンガですよ」という意味でも、100点をつけようかナ。
2009年 2008年 2007年 2006年 2005年
2004年 2003年 2002年 2001年 2000年
1999年 1998年 1997年 1996年 1995年