2000年
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 「せっかく着いたのに」



フィールド選択の余地無し。創世記よ、ここに再び?

おかしいなぁ。確かこのあたりに到着するように神様に言われてきたんだけど。おっと、みんな。そんな心配そうな顔しないで。ここで神様を信じなきゃ何のためにこの方舟型宇宙船で火星を脱出したかわからないだろ。僕の祖先である初代ノアも、ただひたすら嵐の中を方舟でさまよって、次世代に君たちの祖先を残したんだ。22世紀に生きる僕らにもきっと希望はあるはずさ。とはいえ、初代があの大洪水にあったのは地球上だからなぁ。今回のような宇宙規模の大爆発ってもしかして神様も初めてだったんじゃ…。ン!あれは太陽? あの大きさから言うと、もしかしてここは地球? ということは、また紀元前の地球からやりなおせってか? そりゃないよ、神様。

【作】
陳 鏡閔(チン・ジンミン)

京都精華大学芸術学部4年生

あまり上手でなかった絵が、先生方の指導でなんとか見えるようになり感謝しています。台湾でも環境問題は深刻です。未来に向けて情報と教育が何より大切だと思います。

【評】
ヨシトミヤスオ

京都精華大学芸術学部・
教授

アイデアは残念ながら平凡だな。「ノアのは小舟」なんて、それこそ世界中で使われているアイデアだからね。しかし、しっかりと丁寧に描き込んであるし、構図もいいヨ。
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