2005年
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 「まだ生えるかな…」

一年、何とかご苦労さん。我が頭にもご褒美を。

  ヒック! 見たまえ、主任! あの山を。いつの間にやら、わずかながら木が生えとるよ。えらいもんじゃあないか、ん~! 何十年と生やしたわが身の樹木を一瞬のうちに人間に刈り取られ、お天と様にさらされた肌身は削りとられ、しかも環境破壊による酸性雨を浴びる日々。そんな過酷な人生を歩んどるにもかかわらず、ヒック! 自らの可能性をあきらめない。その強い意志の結果が、あの数本の木というわけだね~。いやいや、身につまされる。我々サラリーマンも見習わにゃあいかんよ、うん。ヒック! こうして向かい合うと、まさに私と君の姿にそっくりだね。何を隠そう、私も日々の努力により、こうしてわずかながらも毛がね、うん。君も負けちゃあいかんよ。さあ、もう一軒行こう~! ヒィッ~ク!

【作】
早川乃梨子

京都精華大学芸術学部
マンガ学科カートゥーン・マンガコース3年生

丸坊主にされてしまった山って何故か忘れられないんです。そこに少しでも希望が欲しいなと思って。それにこの絵は、日本のお父さん方にエールを送る意味もあるんです。

【評】
ヨシトミヤスオ

京都精華大学芸術学部・
教授

この手のアイデアは、ともすれば俗になってしまうんだけど、この作品は何となくおかしくて思わずニヤッとさせられる。これはやはり、本人の絵のうまさによるものだろうね。
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