そこの若造。今年はいい年回りだったかい?“シューカヅ”で疲れ果ててる?何言ってる。疲れている割には、こうして夜な夜な出歩く元気はあるんじゃねえか。真剣味ってもんが足りないんじゃないのか?クールなオレの目はごまかされないぜ。大体、“シューカツ・シューカヅ”って、シュークリームがのったカツ井みたいに…ちゃんと「就職活動」って言え!どんな職に就きたいんだ、え!やりがいのある仕事?しかも自分らしさが活かせる仕事?お前、仕事の本質を判ってねえだろ。仕事の本質は‥ハ-トだよ。ビートだよ。ロックだよ。自分のためにするもんじゃねぇ。ましてや金のためでもねぇ。じゃあ、何なのかって?それは、このオレの生き様を見て考えろ。酒落や酔狂で、この頭を提供してるんじゃあねぇんだぜ。ピカー!」
【作】 堀口加奈子 京都精華大学芸術学部 マンガ学科カートゥーン・マンガコース3年生
【評】 ヨシトミヤスオ 京都精華大学芸術学部・ 教授