2009年
1月 2月

 「スキンヘッドの愛」


世の中、ここから照らしていこう!光る頭の使い道

 そこの若造。今年はいい年回りだったかい?“シューカヅ”で疲れ果ててる?何言ってる。疲れている割には、こうして夜な夜な出歩く元気はあるんじゃねえか。真剣味ってもんが足りないんじゃないのか?クールなオレの目はごまかされないぜ。大体、“シューカツ・シューカヅ”って、シュークリームがのったカツ井みたいに…ちゃんと「就職活動」って言え!どんな職に就きたいんだ、え!やりがいのある仕事?しかも自分らしさが活かせる仕事?お前、仕事の本質を判ってねえだろ。仕事の本質は‥ハ-トだよ。ビートだよ。ロックだよ。自分のためにするもんじゃねぇ。ましてや金のためでもねぇ。じゃあ、何なのかって?それは、このオレの生き様を見て考えろ。酒落や酔狂で、この頭を提供してるんじゃあねぇんだぜ。ピカー!」

【作】
堀口加奈子

京都精華大学芸術学部
マンガ学科カートゥーン・マンガコース3年生

もちろんロック系が大好きで、自分のスタイルも生活も結構クールだと思います。だからカワイイ画は苦手かなぁ。件品も、説明不要のシンプルさがあることを心がけてます。

【評】
ヨシトミヤスオ

京都精華大学芸術学部・
教授

ひとつ間違うと「ハゲ頭」と「光」で、まるで陳腐な作品になってしまうところだが、思い切った線の描き方と、小さな電球になっている男性の過激な表情にだいぶん救われているね。
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